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JUNSKY blog

政治関連・社会問題などについて書いてゆきます!

改憲派の論客の話しと期待したのに旧態依然・稚拙でガッカリ!

2019年4月6日(土)

憲法講座vol.4「憲法改正する?しない? みんなで考えよう」
福岡県弁護士会 主催
2019年4月6日(土) 15:00 〜 18:00

  福岡県弁護士会主催
憲法講座vol.4「憲法改正する?しない? みんなで考えよう」に参加

自民党改憲案に賛成の立場から中島繁樹弁護士
自民党改憲案に反対の立場から伊藤真弁護士が
トークバトルをすると言う鳴り物入りの宣伝文句に
釣られて聴きにきました。

中島氏は、『憲法改正発議研究会』を結成して
日弁連の決議に反対意見書を提出したツワモノ!
弁護士会の0.1%を代表して反対を表明。

自民党の改憲派の理論的バックボーンとも言われる
改憲派弁護士の生の声と高度な理論構築を学習して
護憲派の私自身が理論武装する為の絶好の機会と思って
来てみたのですが・・・

しかし、安倍改憲賛成派を自認する中島繁樹弁護士の理論構築は
浅薄かつ稚拙さらに扇情的なもので全く脆弱そのもの。

中島氏の言い分の大半は、伊藤弁護士や憲法学者の力を
借りずとも私でも論破できる程度のものでした。

一方で、こんなに脆弱な論理にも拘らず、安倍晋三が権力を
嵩にきて強引に押し切ろうとしている処は極めて危険です。

こんな馬鹿げた言い訳で憲法9条を変えてしまおうと言うのですから‼️

中島氏は、『日本国憲法はマッカーサーに押し付けられた』と言う
自民党が半世紀以上言い続けている『押付け憲法論』にしか
改憲理由を求められず、さらに中島氏自身が、日本国憲法の3年後に
マッカーサーによって自衛隊(当時・警察予備隊)が押し付けられた!
と言を強くして言いつのる有様。
憲法を押し付けられたと言いながら、押し付けられた自衛隊を
合憲状態にする為に改憲すると言う論理矛盾。

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中島氏が問題視するマッカーサー・ノート(上の画像)は世界大戦での
殺戮の経験を経た「人類の叡智」であり何も問題ありません。 

アメリカ合衆国憲法やリンカーン大統領のゲスティバーグ演説の
一説が取り込まれていることが反対する大きな理由とは噴飯もの。
要するに民主主義的な観点に反対していることの表明そのもの!


ひとつだけ一致した点は、
安倍晋三が「憲法を改正しても何も変わりません」
と言う事はあり得ず、変えたいからこそ憲法を改正するのだ!
と言う点。まさに改憲派の本音をズバリと大きな声で!

これに対して、伊藤真弁護士の話は理路整然としていて
納得の行くもので大きな拍手が上がっていました‼️


(以下、パワーポイント画像を紹介して省略)

2019040713102229d.jpg
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2019年4月6日(土)

憲法講座vol.4「憲法改正する?しない? みんなで考えよう」
福岡県弁護士会 主催
2019年4月6日(土) 15:00 〜 18:00


福岡県弁護士会 会長から御挨拶。

基調報告
憲法をめぐる日弁連の取り組みについて
富永慎太郎氏より

配布資料(パンフレット)有り。
日弁連定期総会決議の概要 パンフレットp.8

憲法9条の説明 同 p.2
現行憲法9条
自民党改憲案

恒久平和主義の特徴は? 同 p.3
1945年制定の国連憲章について
1946年制定の日本国憲法について
国連憲章を一歩進めた形。
戦力不保持・交戦権否認。

憲法9条の役割 同 p.4
2017年7月1日の閣議決定で「存立危機事態」と云う新たな概念を作り
集団的自衛権の行使は許されるとした。

自民党改憲案で恒久平和主義は変わらないの? 同 p.5
恒久平和主義の内実に根本的な変化をもたらす。

自民党改憲案で自衛隊のコントロールはどうなるの? 同 p.6
「必要な自衛の措置」としか書かれておらず、内閣の判断で
決定できる。
立憲主義に違背する。

憲法9条改正論議は、どのように進められるべき? 同 p.7
テレビ・ラジオなどにおける有料広告の扱いについて。

・・・・・・・・・・

【弁護士によるトークバトル】
コーディネーター:南野 森 九大教授
伊藤 真:自民党改憲案反対
中島繁樹:自民党改憲案支持


(以下、文責は投稿者による: 発言の極一部を iPad ダイレクト入力)

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(会場はほぼ満席状態。250名ほどの参加か?)

20190406175552225.jpg







・・・・・・・・・・

【弁護士によるトークバトル】
コーディネーター:南野 森 九大教授
伊藤 真:自民党改憲案反対
中島繁樹:自民党改憲案支持

日弁連は、強制加入団体であり、弁護士の思想信条は自由であるが、
団体としては、反対決議を行うこともある。

中島繁樹さんより

日弁連の決議は先ほど紹介された通り。
反対する人も居て、私も決議に反対した。
反対する人も居るのに、先ほど紹介されたようなパンフレット迄
日弁連として発行される。
『憲法改正発議研究会』を結成して日弁連の決議に反対意見書を提出。
四万人居る弁護士の内四十数名(0.1%)ではあるが、反対の者も居る
ことを是非知って頂きたい。

伊藤 真さんより
私も全面的に賛成と言う訳では無い。
日弁連の決議やパンフレットは、国民に知ってもらい考えてもらう為の資料。
市民生活や人権などにどれだけの影響が有るのかは決議に触れられていない。
最終的には多数決で決定されるので、より説得力のある方が採用される。
中島弁護士の決議案に反対する意見には全く説得力が無い。

南野氏
今日の論議は自民党改憲案を中心に討論したい。

伊藤氏
2012年の改憲案では無く、今検討されて居る最新の案について述べたい。

南野氏
2019年3月に叩き台として発表されたものがある。

伊藤氏
憲法改正について改善には賛成だが改悪には反対するもので、
改正そのものに反対するものでは無い。
国内では人権や生活にも大きな変化がある。
日本国内の問題だけでは無く
日本を取り巻く諸外国との関係も重要。
最初の改憲は1946年制定の日本国憲法であった。
憲法前文 の理念による諸国民との信頼関係。
平和を人権として位置付けた。
人権とは多数の意志によっても傷付けられてはならない。

憲法9条については考え方 にまだ様々な解釈がある。
一切の戦争を否定して居るが、自衛権だけは容認されている。
議論が生まれる余地を無くすべきである。
自衛権違憲論の理屈。
1.戦力の保持は違憲である
2.現在に自衛隊は戦力である
3.よって自衛隊は違憲である。
これを解消するために自民党改憲案に憲法9条一項修正と
二項の②を設けて自衛隊を合憲にする。
後法は前法に優先する。
『国民に安全の為に』と政府が決めれば 何でもできる。
戦争も人権抑圧も!
抑制的・控え目であった自衛隊が前面に出て来る!
『国防』憲法上の規定になり、徴兵制も復活する可能性も。
今でも適齢期青年の名簿を自治体に提出を求めているほど。
憲法9条お試し改憲では無く全面否定になる。

・・・・・・・・・

中島氏
伊藤氏の話は伊藤氏自身の意見では無く、六十数年前と同じ。
それが説得力が有るか如何かは疑問。
安倍晋三さんは、これまでの反対意見は知っていて改憲論議をしている。
これまでの論議を乗り越えて憲法改正しようと言うこと。
配布資料により説明。
【日本憲法の沿革】(時間が無かった ので要点だけしか書いていないが)
中島試案の説明。
およそ10年ほど前から世論調査によると、憲法改正を求める意見が
5割6割くらいになって来た。
何処をどう変えたら良いかを精査して作成して2年前に提言した。
記者会見までやったのだが。
安倍晋三さんが憲法改正を言う2ヶ月前。
安倍晋三さんが、私の案に影響されたか如何かは判らないが。
私たちの提案の重要なところは安倍晋三の見解に入っていた!
自民党が発行した「日本国憲法改正の考え方」
には、私の提案の重点4項目が反映されていた。

憲法前文は、4節有るが、第1段を全面削除。

安倍晋三さんは「何も変わらない」と言っているが
変えようと思うから改正する訳で変わらない筈がない。

・・・・・・・

南野氏

中島さんは、これが正しいと言っているが、その理由が曖昧。

中島氏
日本の弁護士や憲法学者の殆どが憲法9条改正に反対。

南野氏
憲法学者の意見が殆ど同じと言うのは間違い。
確かに全体としては護憲派だが。

中島氏
変える理由。
マッカーサー憲法に反対するから。
選挙が無いのにマッカーサーが押し付けた。
国会での論議も行われなかった。
当時の大日本国憲法には、協賛権しか無かった!

伊藤氏
事実に基づいて発言してください。
憲法第25条や国民主権はマッカーサー憲法には無かった。

南野氏
中島さんは、現行憲法そのものを否定しているのか?

中島氏
天皇陛下の裁可も受けているので有効だが70年も過ぎている。

伊藤氏
マッカーサーが持ち込んだと中島さんが言う条項は人類の叡智の
成果であり、誰が言い出したかには関わりなく有効で有ると思う。
国民主権など重要な項目は国会の議論によって修正されており
それを国会で決議し国民の支持も受けている。

南野氏
中島氏の言う主権の無い状況で制定されたと言う論点は整理するべき

伊藤氏
国際的主権が無かった状態と、国会で論議して決めたと言う
国内での主権は別であり、現行憲法は国会で採択されており
有効で有ることに議論の余地が無い。

南野氏
当時の政権にとっては受け入れ難い所はあったが、
天皇を守る為に受け入れざるを得ないところもあった。
しかしマッカーサー の押し付けと言う所も
GHQは、鈴木安蔵の「憲法研究会草案」を相当研究していた。
そこには天皇を象徴とすると言う斬新な提案もあった。

憲法9条に絞って

南野氏
中島さんが現行憲法9条が問題で有ると言う論拠は?

中島氏
先ほど説明した日弁連の決議反対する意見書に書いている内容です。

伊藤氏
日本国憲法の規定との乖離は、憲法を変えるのではなく乖離した実態を
憲法に適合するよう改善して行くべきで有る。
自衛隊の合憲性は判例などで確定している。
自衛隊が違憲で有る事は学問の自由の中で憲法学者の意見として有る。
安保法関連法などの違憲立法は無くして行く努力が必要。
一方で自衛隊を現状で今直ぐ無くして行くという訳には行かない。
高額兵器を買うよりブルドーザーを買う方が災害救助にも有効である。

中島氏が反論したが同じ事の繰り返しであり極めて稚拙な言い分。
マッカーサーが押し付けた憲法には反対するが、
米国が押し付けた警察予備隊・自衛隊は認めて改憲して合憲化すると言う
矛盾に気付いていない。気付いているが押し通している?!

南野氏
中島氏から憲法9条二項は空文化していると。言われたが。

伊藤氏
9条二項は、空文化していないので、違憲訴訟も行なっている。
現在も役立っている。

南野氏
安倍政権になってから、9条二項の規範は弱くなっているように見える。
駆逐艦の空母化とか、イージスアショアに典型的に見られるように
攻撃型の軍備に傾いている。

伊藤氏
戦争法の成立によって確かに9条二項が弱まっている事は確か。
安倍政権によって無視されている。
だからと言って、コントロールを諦めるような改正は許せず
批判する必要がある。
ドイツ憲法のように細部にわたる規制を設けるのは議論の余地があるが
私は今の憲法で充分であると考えている。

南野氏
中島氏が、9条二項に②を追加しても何も変わらないと言う安倍晋三の
言っていることが嘘である事を明確に指摘された処は一致する。

議論の最後に一言づつ。

中島氏
立憲主義の捉え方の問題。
日本は明治以来立憲主義を守ってきた。
憲法改正で普通の国に成りたいだけ。

伊藤氏
普通に国になるとは
戦争する国になる。
他国を攻撃する、日本が攻撃される、テロ攻撃を受ける。
人を殺し殺される国にしましょうと言うこと。
抑止力についても考えるべき。
脅迫であると言うのが抑止力実態。
反撃する意思がある、戦争する意思がある
と言うのが普通の国になると言うこと。
アメリカと一体になり、日本を攻撃すれば
アメリカの報復に会うぞ!と言う脅迫は脆弱。
リスクが高まるだけ。
被害の大きさx確率が危険度を示す。
9条に自衛隊を書き込みアメリカと一体化するのは問題がある。

・・・・・
質疑応答(略)



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テーマ:憲法改正論議 - ジャンル:政治・経済

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