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JUNSKY blog 2018

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南北の緊張を氷解させた文在寅大統領の名演説

2018年9月27日(木)

『週刊現代』特別編集委員・近藤 大介氏が、
先日の韓国と北朝鮮の首脳会談を高く評価し、
【文在寅大統領の名演説】として翻訳されている。

引用して紹介します!

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・・・・・

南北の緊張を氷解させた文在寅大統領の名演説「全訳」 ‬
『週刊現代』特別編集委員・近藤 大介
講談社‪・現代ビジネス ー 2018年9月25日(火)
‪https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57654 ‬

【朝鮮半島情勢を変える名演説】

続いて文在寅大統領が、マイクが7本も並んだ演台に立ち、スピーチを行った。

こちらは途中12回にわたって、15万人の拍手で止まったが、6分50秒に及んだ。当初は1分くらいで謝意を述べるだけのはずが、ここで文大統領は、一世一代の演説を行ったのである。同様に映像から文字起こしすると、以下の通りである。

「平壌市民の皆さん、北側の同胞兄弟の皆さん、平壌で皆さんにこのような形でお会いすることができて、本当に嬉しく思います。

南側の大統領として、金正恩国務委員長の紹介で、皆さんに挨拶することができて、この感激は、言葉では言い表せません。皆さん、私たちはこうやって、共に新しい時代を作っているのです。

同胞の皆さん、金正恩委員長と私は、去る4月27日に板門店で会い、熱い抱擁を交わしました。私たち両首脳は、韓半島(朝鮮半島)で二度と戦争がないようにし、新しい平和の時代を切り拓くことを、8000万人の同胞(はらから)と全世界に、厳粛に闡明しました。

また、わが民族の運命は、われわれが自分たちで決定していくという民族自主の原則を確認しました。南北関係を全面的で画期的なものに発展させ、切れていた民族の血脈を結び、共に繁栄し、自主統一の未来を目指していこうと、固く約束しました。そのようにして、今年の秋、私、文在寅大統領は、このように平壌を訪問することができたのです。

平壌市民の皆さん、愛する同胞の皆さん、今日、金正恩委員長と私は、韓半島での戦争の恐怖と武力衝突の危険を完全に除去するための措置に、具体的な形で合意しました。また、白頭山(中朝国境の聖山)から榛名山(済州島の聖山)まで、美しいわが江山を、永久に核兵器と核の脅威がない平和の土地にして子孫に引き継ごうと確約しました。

そして、さらに遅くなる前に、(朝鮮戦争の)離散家族の苦痛を根本的に解消するための措置を、速やかに取っていくことにしました。私は、私と共にこの大胆な旅程を決断し、民族の新たな未来に向かって、強く肯いている皆さんの指導者、金正恩国務委員長に対して、惜しみない賛辞と拍手を送ります(15万人が歓呼する)。

平壌市民の皆さん、同胞の皆さん、今回の訪問で、私は平壌の驚くべき発展を目の当たりにしました。金正恩委員長と北側の同胞たちがどんな国を作ろうとしているのかと、胸を熱くして眺めました。そして、皆さんがどれほど民族の和解と平和を渇望しているかを、切実に確認しました。困難な時期にも、民族の自尊心を守り、最後まで自分たちで起き立とうという不屈の勇気を見ました。

平壌市民の皆さん、同胞の皆さん、私たちの民族は、優秀な民族です。私たちの民族は、強靭な民族です。私たちの民族は、平和を愛する民族です。そして私たちの民族は、共に生きねばなりません。

われわれは、5000年を共に生き、70年を離れ離れに生きてきました。私は今日、この場所で、これまでの70年の敵対関係を完全に清算し、再び一つになるための平和の大きな歩みを踏んで行くことを提案します。

金正恩委員長と私は、北と南8000万の同胞の手を固く握り、新たな祖国を作っていきます。われわれは共に、新たな未来に向かって進んで行こうではありませんか。

今日多くの平壌市民、青年、学生、子供たちが、マスゲームで私とわが代表団を熱く歓迎してくれることに対しても、いま一度感謝申し上げます。ご苦労様でした。ありがとうございます」

・・・・・・・・・・

重ねて言うが、これは文在寅大統領の一世一代のスピーチだった。

文大統領はおそらく、2000年に初めて南北首脳会談を開いた故・金大中大統領、そしてその精神を引き継いで2007年に2回目の南北首脳会談を開いた故・廬武鉉大統領に聞かせる意気込みで、演説したのではなかったか。その要旨は、次の6点に集約される。

・二度と戦争がない平和な時代を作ることを、8000万同胞の前で宣言した。
・わが民族の運命は、われわれ自身で決めていく。
・離散家族問題を速やかに解決していく。
・平壌市民は困難な時期にも民族の自尊心を守り発展させた。
・わが民族は優秀で、強靭で、平和的で、共生する民族である。
・5000年を共に生き、70年を離れて暮らしたが、再び一つにしていく。
このスピーチを直接聞いたのが、「15万人の平壌青年」ということは、将来の北朝鮮を担う若者たちということだ。

この日の演説は、長期的に見て、今後の朝鮮半島情勢に大きな影響を与えると思われる。「あの時の文在寅大統領の演説を聞いたことが契機となって……」と、後に語る次世代の北朝鮮エリートたちが、大勢出るだろうということだ。

日本では、「韓国大統領が15万人もの強制された宣伝煽動活動であるマスゲームを観ておかしい」と批判する声も、少なからず上がっている。だが、まずマスゲームの原語(朝鮮語)は、「大集団体操」である。すなわち、日本のラジオ体操ではないが、「大きな体操を観た」という感覚なのだ。

加えて私は、前述のように、後の北朝鮮エリートたちに及ぼすであろう影響を考えたら、彼らが強制されたことを差し引いても、やはり南北関係を「氷解させた」名演説であったと評価したい。

(以下略)






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