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沖縄全戦没者追悼式 平和ですか? 知念捷君、凛と自作の詩を朗読

2015年6月25日(木)

 6月23日の 「沖縄・慰霊の日」 の 沖縄全戦没者追悼式 で
 与勝高校3年の知念捷君(17)が朗読した自作の平和の詩
 「みるく世がやゆら」 が反響を広げているようです。



平和ですか? 知念君、壇上で凛と平和の詩を朗読
 沖縄タイムス - 2015年6月24日 06:00


「平和でしょうか」 沖縄戦70年、高3が詩を朗読
 日本経済新聞 - 2015/6/23 13:40


「戦争の惨めさ心に」 慰霊の日・平和の詩の知念捷君
 琉球新報 - 2015年6月19日 6:37


「平和の詩」与勝高校3年知念さんが会見
 RBC琉球放送 - 2015/06/18 19:07


 毎日新聞が、全文紹介していましたので引用します。
沖縄慰霊の日:17歳知念捷さんが朗読した平和の詩=全文
 毎日新聞 - 2015年06月23日 22時22分
 

  沖縄は23日、沖縄の全戦没者を追悼する「慰霊の日」を迎えた。1945年6月23日に3カ月近く続いた旧日本軍の組織的戦闘が終結してから今年で70年。沖縄県などが糸満市の平和祈念公園で営んだ「沖縄全戦没者追悼式」では、沖縄県立与勝(よかつ)高校(うるま市)3年の知念捷(ちねん・まさる)さん(17)が、自作の平和の詩「みるく世がやゆら」を朗読した。全文は次の通り。


     Mainichi-20150623-01.jpg  



          ◇

「みるく世(ゆ)がやゆら」 知念 捷

みるく世がやゆら

平和を願った 古(いにしえ)の琉球人が詠んだ琉歌(りゅうか)が 私へ訴える

「戦世(いくさゆ)や済(し)まち みるく世ややがて 嘆(なじ)くなよ臣下(しんか) 命(ぬち)ど宝」

七〇年前のあの日と同じように

今年もまたせみの鳴き声が梅雨の終りを告げる

七〇年目の慰霊の日

大地の恵みを受け 大きく育ったクワディーサーの木々の間を

夏至南風(かーちーべー)の 湿った潮風が吹き抜ける

せみの声は微かに 風の中へと消えてゆく

クワディーサーの木々に触れ せみの声に耳を澄ます

みるく世がやゆら

「今は平和でしょうか」と 私は風に問う

花を愛し 踊りを愛し 私を孫のように愛してくれた 祖父の姉

戦後七〇年 再婚をせず戦争未亡人として生き抜いた 祖父の姉

九十才を超え 彼女の体は折れ曲がり ベッドへと横臥する

一九四五年 沖縄戦 彼女は愛する夫を失った

一人 妻と乳飲み子を残し 二十二才の若い死

南部の戦跡へと 礎(いしじ)へと

夫の足跡を 夫のぬくもりを 求め探しまわった

彼女のもとには 戦死を報せる紙一枚

亀甲墓に納められた骨壺には 彼女が拾った小さな石

戦後七〇年を前にして 彼女は認知症を患った

愛する夫のことを 若い夫婦の幸せを奪った あの戦争を

すべての記憶が 漆黒の闇へと消えゆくのを前にして 彼女は歌う

愛する夫と戦争の記憶を呼び止めるかのように

あなたが笑ってお戻りになられることをお待ちしていますと

軍人節の歌に込め 何十回 何百回と

次第に途切れ途切れになる 彼女の歌声

無慈悲にも自然の摂理は 彼女の記憶を風の中へと消してゆく

七〇年の時を経て 彼女の哀しみが 刻まれた頬を涙がつたう

蒼天に飛び立つ鳩を 平和の象徴というのなら

彼女が戦争の惨めさと 戦争の風化の現状を 私へ物語る

みるく世がやゆら

彼女の夫の名が 二十四万もの犠牲者の名が

刻まれた礎に 私は問う

みるく世がやゆら

頭上を飛び交う戦闘機 クワディーサーの葉のたゆたい

六月二十三日の世界に 私は問う

みるく世がやゆら

戦争の恐ろしさを知らぬ私に 私は問う

気が重い 一層 戦争のことは風に流してしまいたい

しかし忘れてはならぬ 彼女の記憶を 戦争の惨めさを

伝えねばならぬ 彼女の哀しさを 平和の尊さを

みるく世がやゆら

せみよ 大きく鳴け 思うがままに

クワディーサーよ 大きく育て 燦燦(さんさん)と注ぐ光を浴びて

古のあの琉歌(うた)よ 時を超え今 世界中を駆け巡れ

今が平和で これからも平和であり続けるために

みるく世がやゆら

潮風に吹かれ 私は彼女の記憶を心に留める

みるく世の素晴らしさを 未来へと繋ぐ
 



 以下は、沖縄タイムスの記事
平和ですか? 知念君、壇上で凛と平和の詩を朗読
 沖縄タイムス - 2015年6月24日 06:00
 

  鎮魂の思いを込めた古(いにしえ)の歌が夏の風に乗り、人々の胸に届いた。

 「戦世(いくさゆ)や済(し)まち みるく世(ゆ)ややがて 嘆(なじ)くなよ臣下 命(ぬち)ど宝」

 追悼式で、自作の平和の詩「みるく世がやゆら」を朗読した与勝高校3年の知念捷君(17)。第1連の琉歌は、「つらね」と呼ばれる独特の節をつけて歌い上げた。凜(りん)とした響きに会場は一気に引き込まれ、呼応するように指笛や拍手も起きた。

 「琉歌には沖縄の人の悲しみも喜びも、価値観もアイデンティティーもすべて含まれる。心に伝わるものがあったならうれしい」。琉球舞踊などの素養があり「緊張することなく思いを表現できた」と、涼やかな笑顔で話す。

 詩では「みるく世がやゆら(今の世は平和でしょうか)」との問い掛けが、静かに繰り返される。参列者はうなずいたり目を閉じたりしながら、思いを巡らせている様子だった。

 詩作に駆り立てたのは、戦争で夫を失った祖父の姉の姿。会場には、同じような年代のお年寄りも多数詰め掛けた。「戦争が終わってから70年たっても、悲しみを背負っている人がこんなにいると感じた。少しでも寄り添いたい」と誓う。 



安倍晋三首相にヤジ、翁長雄志知事には指笛 沖縄の式典、異例のムード
 Huffingtonpost - 2015年06月24日 09時04分

政権と沖縄、深まる溝 知事に指笛、首相にはヤジ

沖縄の全戦没者を悼む「慰霊の日」を迎えた23日、沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で、沖縄全戦没者追悼式が開かれた。翁長雄志(おながたけし)知事は平和宣言で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題をめぐり、安倍政権の姿勢を真っ向から批判。平和を祈る戦後70年の式典は、政権と沖縄県の溝を映し出した異例の展開となった。

6月23日は、太平洋戦争末期の沖縄戦で組織的戦闘が終わったとされる日。追悼式には安倍晋三首相や衆参両院議長、キャロライン・ケネディ駐日米国大使らも参列し、1分間の黙禱(もくとう)を捧げた。 





     翁長知事「沖縄慰霊の日」辺野古新基地建設はできない

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