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政治関連・社会問題などについて書いてゆきます!

硫黄島からの手紙


  (写真は「映画とはずがたり」さんのブログより転載)

2週間に亘って延期せざるを得なかった「硫黄島からの手紙」を見た。

重い映画である。
このストーリーをクリント・イーストウッドとスピルヴァーグが書いたこともさることながら、兵士達の思いをできるだけ本音で描こうとしている所にも敬意を表したい。
もちろん、日系人(Chris Yamashita 他)や日本のスタッフも大いに協力はしているようでもあるが。

この映画は「西郷」という一兵士の目から見た硫黄島の戦いを描いていると言える。

この西郷、戦争前は若妻と二人で小さいパン屋を営んでいたのだが、憲兵が天皇のため、戦地の兵隊のためと称して、最初はアンパンなどの菓子パンを、ハムサンドを作ったときは、ハムサンドはもちろんのこと材料の肉まで取り上げ、それもなくなるとパンを、次は小麦粉を、何も無くなると金属供出と称して道具を取上げ、パン屋は閉めざるを得なかくなったという話を悔しそうに戦友にする。

その話を聞いた戦友は「あなたの女房はつらかったでしょうね。最後はご亭主まで取り上げられて(戦地に引っ張られて)」としみじみと言う。(台本を見ている訳ではないので表現は正確ではない)

ここに戦争の本質を描こうという制作者と監督の意図が読み取れる。
私は、映画前半のこの部分で、もう参ってしまった。

栗林中将は、一応主役ではあるが、映画の視線は西郷から見た栗林中将である。
また、彼の描かれ方については、多くのブログで語られているので、ここでは遠慮しておく。

公式ホームページでの説明では、2万人以上の日本兵が、戦死し、アメリカ兵も7千名が戦死したという。
この戦争が日本軍部と軍部が支配する日本政府(東条英機首相)の全く誤った世界情勢認識と精神主義で始まったことを忘れてはならない。

今、時の政府が「美しい日本」などと言い、教育基本法を改悪し、再び誤った精神主義を日本国民に植え付けようとしている時、この映画が問うて居る内容は計り無く深く、重い。

予告編で見たときは杞憂を持ったが、全くそういう「戦意高揚映画」では無かったことは、はっきり言える。

しかし、硫黄島では最後まで「果敢に」戦ったが、日本軍の戦死者の過半は飢え死にや病死であったという事実は忘れてはならない。補給の見通しも無い戦いを進めた大本営は、精神主義的命令を発するだけで何の手も打てない、全く無能の「参謀本部」であった訳である。

参謀とは誰の参謀か? 憲法(大日本帝国憲法)で軍の統帥権を持っている天皇の参謀であったことは確かであろう。彼らは無謀な作戦を天皇の権威と名によって行い、天皇もこれら作戦を認めたのである。

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硫黄島からの手紙公式ホームページは、ここをクリック
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