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第68回 「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」 海外からも列席

2013年8月6日(火)

 今朝8時から、広島平和公園において、第68回目になる

【原爆死没者慰霊式・平和祈念式】 が例年通り営まれ、

映画監督のオリバーストーンさんを初め、多くの海外代表も

参加して、原爆犠牲者を追悼し献花された。

 広島市長による平和宣言では、核兵器を「絶対悪」と位置づけ、

核抑止論の幻想を打破するよう、世界に訴えられた。

 私は、通勤途上のカーラジオで聴いていたが、世界の為政者に

鋭く呼びかけた以下の部分に感銘を覚えた。 

 世界の為政者の皆さん、いつまで、疑心暗鬼に陥っているのですか。威嚇によって国の安全を守り続けることができると思っているのですか。広島を訪れ、被爆者の思いに接し、過去にとらわれず人類の未来を見据えて、信頼と対話に基づく安全保障体制への転換を決断すべきではないですか。ヒロシマは、日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現する地であると同時に、人類の進むべき道を示す地でもあります。

 今、核兵器の非人道性を踏まえ、その廃絶を訴える国が着実に増加してきています。また、米国のオバマ大統領は核兵器の追加削減交渉をロシアに呼び掛け、核軍縮の決意を表明しました。そうした中、日本政府が進めているインドとの原子力協定交渉は、良好な経済関係の構築に役立つとしても、核兵器を廃絶する上では障害となりかねません。ヒロシマは、日本政府が核兵器廃絶をめざす国々との連携を強化することを求めます。 



 安倍総理も挨拶をしたが、言っていることと実際にやっていることの

ギャップをこれほど大きく感じられることは無く、白けた!

【関連記事】

「絶対悪」核兵器廃絶訴え=被爆者高齢化、支援充実求める―68回目原爆の日・広島
 (時事通信) - 2013年8月6日(火)09:32


広島68回目の原爆忌…平和宣言で「絶対悪」
 (読売新聞) - 2013年8月6日(火)14:19


核保有国代表も追悼=広島平和式典
 (時事通信) - 2013年8月6日(火)10:19


原爆の日:「核兵器は絶対悪」 広島市長が平和宣言
 (毎日新聞) − 2013年8月6日(火)10:11



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【平和祈念式・広島市長の平和宣言】 全文

  「あの日」から68年目の朝が巡ってきました。1945年8月6日午前8時15分、一発の原子爆弾によりその全てを消し去られた家族がいます。「無事、男の子を出産して、家族みんなで祝っているちょうどその時、原爆が炸裂(さくれつ)。無情にも喜びと希望が、新しい『生命(いのち)』とともに一瞬にして消え去ってしまいました」 幼くして家族を奪われ、辛うじて生き延びた原爆孤児がいます。苦難と孤独、病に耐えながら生き、生涯を通じ家族を持てず、孤老となった被爆者。「生きていてよかったと思うことは一度もなかった」と長年にわたる塗炭の苦しみを振り返り、深い傷跡は今も消えることはありません。

 生後8か月で被爆し、差別や偏見に苦しめられた女性もいます。その女性は結婚はしたものの1か月後、被爆者健康手帳を持っていることを知った途端、優しかった義母に「『あんたー、被爆しとるんねー、被爆した嫁はいらん、すぐ出て行けー』と離婚させられました」。放射線の恐怖は、時に、人間の醜さや残忍さを引き出し、謂(いわ)れのない風評によって、結婚や就職、出産という人生の節目節目で、多くの被爆者を苦しめてきました。

 無差別に罪もない多くの市民の命を奪い、人々の人生をも一変させ、また、終生にわたり心身を苛(さいな)み続ける原爆は、非人道兵器の極みであり「絶対悪」です。原爆の地獄を知る被爆者は、その「絶対悪」に挑んできています。

 辛(つら)く厳しい境遇の中で、被爆者は、怒りや憎しみ、悲しみなど様々な感情と葛藤し続けてきました。後障害に苦しみ、「健康が欲しい。人並みの健康を下さい」と何度も涙する中で、自らが悲惨な体験をしたからこそ、ほかの誰も「私のような残酷な目にあわせてはならない」と考えるようになってきました。被爆当時14歳の男性は訴えます。「地球を愛し、人々を愛する気持ちを世界の人々が共有するならば戦争を避けることは決して夢ではない」 被爆者は平均年齢が78歳を超えた今も、平和への思いを訴え続け、世界の人々が、その思いを共有し、進むべき道を正しく選択するよう願っています。私たちは苦しみや悲しみを乗り越えてきた多くの被爆者の願いに応え、核兵器廃絶に取り組むための原動力とならねばなりません。

 そのために、広島市は、平和市長会議を構成する5700を超える加盟都市とともに、国連や志を同じくするNGOなどと連携して、2020年までの核兵器廃絶をめざし、核兵器禁止条約の早期実現に全力を尽くします。

 世界の為政者の皆さん、いつまで、疑心暗鬼に陥っているのですか。威嚇によって国の安全を守り続けることができると思っているのですか。広島を訪れ、被爆者の思いに接し、過去にとらわれず人類の未来を見据えて、信頼と対話に基づく安全保障体制への転換を決断すべきではないですか。ヒロシマは、日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現する地であると同時に、人類の進むべき道を示す地でもあります。また、北東アジアの平和と安定を考えるとき、北朝鮮の非核化と北東アジアにおける非核兵器地帯の創設に向けた関係国の更なる努力が不可欠です。

 今、核兵器の非人道性を踏まえ、その廃絶を訴える国が着実に増加してきています。また、米国のオバマ大統領は核兵器の追加削減交渉をロシアに呼び掛け、核軍縮の決意を表明しました。そうした中、日本政府が進めているインドとの原子力協定交渉は、良好な経済関係の構築に役立つとしても、核兵器を廃絶する上では障害となりかねません。ヒロシマは、日本政府が核兵器廃絶をめざす国々との連携を強化することを求めます。そして、来年春に広島で開催される「軍縮・不拡散イニシアティブ」外相会合においては、NPT体制の堅持・強化を先導する役割を果たしていただきたい。また、国内外の被爆者の高齢化は着実に進んでいます。被爆者や黒い雨体験者の実態に応じた支援策の充実や「黒い雨降雨地域」の拡大を引き続き要請します。

 この夏も、東日本では大震災や原発事故の影響に苦しみながら故郷の再生に向けた懸命な努力が続いています。復興の困難を知る広島市民は被災者の皆さんの思いに寄り添い、応援し続けます。そして、日本政府が国民の暮らしと安全を最優先にした責任あるエネルギー政策を早期に構築し、実行することを強く求めます。

 私たちは、改めてここに68年間の先人の努力に思いを致し、「絶対悪」である核兵器の廃絶と平和な世界の実現に向け力を尽くすことを誓い、原爆犠牲者の御霊に心から哀悼の誠を捧げます。

 平成25年8月6日
   広島市長 松井一実 



安倍総理の白々しい【あいさつ】全文 

 広島市原爆死没者慰霊式、平和祈念式に臨み、原子爆弾の犠牲となった方々の 御霊 ( みたま ) に対し、謹んで、哀悼の誠を 捧 ( ささ ) げます。

 今なお被爆の後遺症に苦しんでおられる皆様に、心から、お見舞いを申し上げます。

 68年前の朝、一発の爆弾が、十数万になんなんとする、貴い命を奪いました。7万戸の建物を壊し、一面を、業火と爆風に 浚 ( さら ) わせ、 廃墟 ( はいきょ ) と化しました。生き長らえた人々に、病と障害の、また生活上の、言い知れぬ苦難を強いました。

 犠牲と言うべくして、あまりに 夥 ( おびただ ) しい犠牲でありました。しかし、戦後の日本を築いた先人たちは、広島に 斃 ( たお ) れた人々を忘れてはならじと、心に深く刻めばこそ、我々に、平和と、繁栄の、祖国を作り、与えてくれたのです。 蝉 ( せみ ) しぐれが今もしじまを破る、緑豊かな広島の街路に、私たちは、その最も美しい達成を見いださずにはいられません。

 私たち日本人は、唯一の、戦争被爆国民であります。そのような者として、我々には、確実に核兵器のない世界を実現していく責務があります。その非道を、後の世に、また世界に、伝え続ける務めがあります。

 昨年、我が国が国連総会に提出した核軍縮決議は、米国並びに英国を含む、史上最多の99か国を共同提案国として巻き込み、圧倒的な賛成多数で採択されました。

 本年、若い世代の方々を、核廃絶の特使とする制度を始めました。来年は、我が国が一貫して主導する非核兵器国の集まり、「軍縮・不拡散イニシアチブ」の外相会合を、ここ広島で開きます。

 今なお苦痛を忍びつつ、原爆症の認定を待つ方々に、一日でも早くその認定が下りるよう、最善を尽くします。被爆された方々の声に耳を傾け、より良い援護策を進めていくため、有識者や被爆された方々の代表を含む関係者の方々に議論を、急いでいただいています。

 広島の御霊を悼む朝、私は、これら責務に、倍旧の努力を傾けていくことをお誓いします。

 結びに、いま一度、犠牲になった方々の御冥福を、心よりお祈りします。ご遺族と、ご存命の被爆者の皆様には、幸多からんことを祈念します。核兵器の惨禍が再現されることのないよう、非核三原則を堅持しつつ核兵器廃絶に、また、世界恒久平和の実現に、力を惜しまぬことをお誓いし、私のご挨拶といたします。

 

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「絶対悪」核兵器廃絶訴え=被爆者高齢化、支援充実求める―68回目原爆の日・広島
 (時事通信) - 2013年8月6日(火)09:32

 広島は6日、68回目の原爆の日を迎えた。広島市中区の平和記念公園では、市主催の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、被爆者や遺族、安倍晋三首相ら約5万人が参列。松井一実市長は平和宣言で核兵器を「絶対悪」と表現し、「広島市は2020年までの廃絶を目指す」と訴えた。

 式典には70カ国の政府代表や欧州連合(EU)代表部のほか、2年連続で福島県浪江町の馬場有町長も出席した。原爆投下時刻の午前8時15分、参列者は1分間の黙とうをささげ、犠牲者の冥福と恒久平和を祈った。

 平和宣言で松井市長は「被爆者は平均年齢が78歳を超え、高齢化は着実に進んでいる」と強調。被爆者への支援策の充実や、放射能を含んだ「黒い雨」が降ったと認定され援護対象となる地域の拡大を政府に求めた。

 また、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故にも触れ、「この夏も苦しみながら故郷の再生に向けた懸命な努力が続いている。復興の困難を知る広島市民は、被災者の皆さんに寄り添い続ける」と誓った。

 安倍首相は「今なお被爆の後遺症に苦しんでおられる皆さまに心からお見舞いを申し上げる」とあいさつ。「原爆症の認定を待つ方々に、一日でも早く認定が下りるよう最善を尽くす」と述べた。 



広島68回目の原爆忌…平和宣言で「絶対悪」
 (読売新聞) - 2013年8月6日(火)14:19

被爆地・広島は6日、68回目の原爆忌を迎えた。

 広島市中区の平和記念公園では平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が開かれ、約5万人が犠牲者を悼み、平和への誓いを新たにした。
世界にはなお1万7000発以上の核弾頭があるとされ、被爆者の悲願である「核兵器なき世界」への道筋は見通せていない。松井一実市長は平和宣言で、「絶対悪」との表現を使い、罪のない人々の命を奪う核兵器の非人道性を訴え、早期廃絶と平和な世界の実現に力を尽くすと述べた。

 式典には各地の被爆者や遺族代表、安倍首相ら政府関係者に加え、海外70か国と欧州連合(EU)代表部の代表が出席。核拡散防止条約(NPT)加盟の核保有国では米、英、仏、露、非加盟国ではインド、パキスタン、事実上の保有国とされるイスラエルが大使らを送った。米のルース大使は3回目の参列となった。

 原爆投下時刻の午前8時15分、遺族代表らがつく「平和の鐘」の音とともに参列者全員で黙とうして、犠牲者の冥福を祈った。

 平和宣言で松井市長は、原爆による心身の傷や差別、偏見を乗り越えてきた被爆者5人の体験談を引き、無差別に命を奪い、心身を終生さいなむ原爆を「非人道兵器の極みであり『絶対悪』」と強調、各国の指導者に廃絶を求めた。日本政府には、核兵器廃絶を目指す国との連携強化や、被爆者援護の充実を要請した。

 安倍首相はあいさつで「私たち日本人は唯一の戦争被爆国民。確実に核兵器のない世界を実現していく責務がある」などと述べた。

 式典では、この1年間に死亡が確認された被爆者5859人の名前が加えられた死没者名簿が原爆死没者慰霊碑に納められた。名簿は計104冊、死没者数は28万6818人となった。

 3月末現在、被爆者は全国で20万1779人。前年同期から9051人減った。平均年齢は78・8歳で、前年より0・7歳上がった。
 


核保有国代表も追悼=広島平和式典
 (時事通信) - 2013年8月6日(火)10:19

 広島市で6日開かれた「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)には、核兵器を保有する国の政府関係者も多数出席。平和への祈りを胸に、68年前の原爆投下で犠牲となった人々を追悼した。原爆を投下した米国からも、ルース駐日大使が参列した。

 核拡散防止条約(NPT)で核保有が認められた米英仏ロ中の5カ国のうち、中国以外の4カ国が代表を送った。

 フランスのレジェ駐日臨時代理大使は「このような惨事を繰り返さないよう、核保有国に対しても核軍縮への努力を続けなければならないというメッセージになる」と式典の意義を強調。ヒッチンズ駐日英国大使も「被爆者の言葉に耳を傾けたい」と話した。
 



原爆の日:「核兵器は絶対悪」 広島市長が平和宣言
 (毎日新聞) − 2013年8月6日(火)10:11
 

 広島は6日、米国による原爆投下から68回目の原爆の日を迎えた。広島市中区の平和記念公園で平和記念式典が開かれ、松井一実・広島市長は平和宣言で、「終生にわたり心身をさいなみ続ける原爆は、非人道兵器の極みであり『絶対悪』だ」と指摘し、政府に核兵器廃絶を目指す国々との連携を求めた。また、安倍晋三首相もあいさつで「核兵器のない世界を実現していく責務がある」と表明し、非核三原則堅持の姿勢を示した。2007年の第1次政権時のあいさつにはあった、「憲法の規定を遵守(じゅんしゅ)」との文言はなかった。

 平和記念公園には早朝から多くの人が訪れ、犠牲者を悼んだ。午前8時からの平和記念式典には、被爆者や遺族ら約5万人が参列した。海外からも過去3番目に多い70カ国の代表が参列した。そのうち核保有5大国の米英仏の代表は4年連続の参列だった。

 松井市長は平和宣言に、公募で選んだ3人の被爆体験に加え、平和宣言起草委員が直接聞き取った2人の体験を盛り込んだ。結婚差別や一生続く健康不安などと闘って生きてきた被爆者の姿を紹介。無差別に大勢の命を一瞬にして奪い、被爆者やその家族らの人生を一変させた核兵器の残酷さを強調した。その上で、「世界の為政者の皆さん、いつまで疑心暗鬼に陥っているのですか」と語りかけ、「信頼と対話に基づく安全保障体制への転換」を呼びかけた。また広島を「日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現する地で、人類の進むべき道を示す地」と位置づけた。

 昨年に引き続き「脱原発」の是非には踏み込まなかったが、日本政府が進めるインド政府との原子力協定交渉については「核兵器を廃絶する上では障害となりかねない」と強い懸念を表明した。

 記念式典には2度目の出席となる安倍首相は、原爆症認定の見直しに関して「一日でも早く認定が下りるよう最善を尽くす」と表明した。非核三原則については、小泉純一郎元首相(01年)以来、歴代首相が言及してきた「堅持」姿勢を踏襲した。安倍政権が成長戦略に位置づける原子力の安全な利用については言及しなかった。

 式典では松井市長と遺族代表2人が、この1年に亡くなった被爆者ら5859人の名前を記した原爆死没者名簿を原爆慰霊碑下の奉安箱に納めた。名簿は2冊増えて104冊となり、登載者は計28万6818人になった。原爆投下時刻の午前8時15分に参列者が1分間の黙とうをささげた。

 「こども代表」の小学6年の竹内駿治(しゅんじ)君(11)と中森柚子(ゆず)さん(11)は「大切なのは、私たち一人一人の行動なのです。さあ、一緒に平和をつくりましょう」とする「平和への誓い」を読み上げた。【吉村周平】



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