JUNSKY blog 2017

政治関連・社会問題などについて書いてゆきます!

【湯浅 誠】 オピニオン 総選挙の結果について  朝日デジタル(12/18)

2012年12月18日(火)

 今日付の【朝日新聞デジタル】に今回の総選挙の結果についての

反貧困ネットワークの湯浅 誠さんへのインタビュー記事が掲載されていたので

全文引用して御紹介します。

 鋭い指摘が随所に見られます(と、私は思います)。

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     湯浅誠さん NHK−ハートネットブログ より拝借

総選挙の結果についてオピニオン 湯浅 誠
 朝日新聞デジタル − 2012年12月18日(火)03時00分

■湯浅 誠さん=社会活動家、反貧困ネットワーク事務局長

 ――自民党が圧勝しました。有権者が何を求めた結果だと見ますか。

 「景気対策への期待感に加えて、民主党への懲らしめでしょう。前回の総選挙は自民党への懲らしめでした」

 ――今回の懲らしめの原動力は。

 「人々の、日本社会の行く末への不安感です。少子化が進み、高齢化が進み、経済は成長しない。人口は減っていく。これからどうなってしまうんだろうと。そして、本当はうまくやる方法があるはずなのに、政治家がだらしないから、官僚に手玉にとられている。だらしなくない人がやれば、うまくやれるはずだ、という思いが重なった」

 「こいつじゃ駄目だ。あいつならうまくやってくれるんじゃないか。やらせてみたけど、駄目だった。誰かほかにいないか……。首相に対しても政党に対しても、幻想と幻滅を繰り返しています」

 「今回、維新の会が54議席を取ったのも同様です。思ったより伸びなかったと言われますが、少し前までは国会に議席のなかった党です。それがいきなり公明党を上回った。より新しい党に、何か出来るのではと期待した結果でしょう」

 ――その維新や自民党など、新自由主義的な競争を重んじる政党が躍進しました。湯浅さんが日ごろ向き合っている、社会的弱者と呼ばれている人たちは今回、どう投票したと思いますか。

 「今は目の前の生活で手いっぱい、政治も政策も考える時間も余裕もない、というのが少なからぬ人たちの実感です。介護で忙しい人は介護問題を考える集まりに出られない。仕事探しで忙しい人は雇用問題を議論する会に行けない。その中で、イメージで政党が選択される部分が増えています。先日も支援団体のボランティアの人たちと話をしたのですが、年配の人が『民主党、もうだめでしょう』と言う。具体的にどこがだめですかとたずねたら、答えに詰まってしまった。考える前に、すでに『ある』のですね。イメージや空気が

 ――彼らが求めている社会と、自民党が描く社会は一致しないのでは。

 「私自身は、今回の総選挙は社会構想の選択が争点になるべきだと訴えてきました。経済では新自由主義路線か成熟型の社会を目指すのか、外交では強硬路線か協調路線か、社会保障では自助を強調するのか共助や公助を強調するのか。これはパッケージ化してきています」

 ――でも、争点になりませんでした。なぜだと思いますか。

 「一つは、軸が立っていないことです。リベラルな政治家は自民党を含めて複数の政党に存在するものの、どの党でも執行部を取れていないため、埋没しています」

 「もう一つは、国民全体がある種の決断主義に陥っていることです。政策の良しあしよりも、決断や実行ができるかの方が重要になってしまった。『決断した』イコール『圧力に屈しなかった』『いろいろな意見をはね返した』というわけです。マッチョ(男っぽいこと)であること自体が評価されるようになってしまいました」

 ――大震災後初の総選挙でした。選挙戦は、このことを感じさせましたか。

 「少なくとも原発の問題については、各党が脱原発をうたいました。その意味では、明確に『3・11後』が刻印されていたとは思います。ただ各党の違いが争点として明確だったかといえば、そうではなかった。結果的に『どこも大して違わない』という感覚が、もっとも脱原発色の薄い自民党を利しました

 「けれども、歴史的には『自民党が圧勝した。深刻な原発事故はあったが、国民は明確に原発から脱却する方向は選択しなかった』と評価されるでしょう。福島以外の地域での風化が早すぎる気がします」

 ――そんなつもりで自民党に投票したんじゃない、という人は多いのでは。

 「それなら、あきらめるのではなく、結果を黙って受け入れるのでもなく、選挙後も政治に働きかけるなど、実際に行動するべきです。私たちは一年中、主権者です。お任せではなく、関わり続けないといけません」

 ――圧勝した自民党は、政策はすべて国民から信認された、と言うでしょう。

 「そう、3年前に民主党が言ったように。野党としての自民党は、与党としての民主党との対抗関係の中で右傾化を強めました。今回の公約もその線に沿うものが目立ちます。でも、自民に投票した、例えば無党派層の人たちが全員、これと同じ価値観だとは思えません」

 「だとしたら、『国防軍』などについても『私は一票を入れたが、この問題については別の選択肢を取ってほしい』と表明する必要があります。そうでないと、結果的に自分が込めた思いとは違う一票の使われ方をしてしまいます」

(聞き手・編集委員 刀祢館正明)

     ◇

ゆあさ・まこと 69年生まれ。野宿者支援や貧困問題で活動。09〜12年内閣府参与。著書に「ヒーローを待っていても世界は変わらない」など。 




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