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参議院 定数是正:西岡議長提案 評価に値すると私は思う

2010年12月27日(月)

 12月24日に仙台高裁でも、参議院選挙の「1票の格差」は、

「違憲状態に相当する」 との判断を示した。

参院選1票の格差「違憲状態」 仙台高裁、無効請求は棄却
      (共同通信) 2010年12月24日(金)14:53

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 先日(12/22)、参院の西岡武夫議長が都道府県単位の選挙区を廃止し、

比例代表を全国9ブロックに分割する試案をまとめ各会派に提示した。

参院議長が比例9ブロック案=選挙区は廃止、格差1.15倍
      (時事通信) 2010年12月22日(水)14:03

【現行の参院選と同様に政党名か個人名で投票する「非拘束名簿式」を採用。有権者数に応じて各ブロックに割り振られた定数を、得票数ごとに各政党にドント式で振り分け、当選者数を決定。各党内では、個人名投票の多い順に当選者が決まる。】(時事通信) という比例代表制の提案(タタキ台)である。

 これにより、「1票の格差」は、最大5倍 あった今年の参議院選挙と

比べると抜本的に改善され、1.15倍に縮小 する。

 参議院が衆議院に比べても格差が大きいのは、元々衆議院の半数程度の

議席数にも拘わらず、これを3年ごとの半数改選にしているため改選数が

少ない上に、選挙区を都道府県別としているために、人口が少なくても

最低1議席が割り振られるためである。

 今回の西岡参議院議長の提案では、選挙区も比例区も一度 『御破算』

にして、全議席をブロック(現在と同じブロック)別の 「比例代表制」 に

しようと言う事であるから、少数政党にも議席獲得のチャンスが与えられ

現状よりは格段に民意が反映され易い改善案だと思う。

 従来の選挙区候補にとってはエリアが拡大するが、昔の全国1区の

「全国区選挙」と比べれば、よほどましである。

 昔の「全国区選挙」選挙が『人気投票』的に成り、知名度抜群の無能な

タレント議員が多発したことを考えると(その傾向が多少残るにしても)

この弊害を少しは抑えることもできるだろうし・・・

 3年毎半数改選という問題は残っているが、これは参議院の 『継続性』

を担保した制度と言う発足当初の趣旨があるので取敢えずは致し方無い。

(これは、日本国憲法第46条に半数改選の規程があり憲法改正を要する)

日本国憲法第46条
 参議院議員の任期は、六年とし、三年ごとに、議員の半数を改選する。


 たとえば、3増3減などというこれまでの姑息な 『定数是正』 とは

発想を変えた改善案であり、私は評価に値するものであると思う。

 自民党などは賛成し難い改革かも知れないが、ここは党利党略を捨てて

議長提案を受け入れて欲しいものだ。

     ***************

参院比例区9ブロック分割案を提示 格差解消へ西岡議長
      (朝日新聞) 2010年12月22日(水)12:54

下図も朝日新聞Web版より引用


    改革・比例選挙区の 「ブロック割」

   
    改革・比例代表制を実施した場合の 「1票の格差」

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 これに関する【河北新報】の昨日 (12/26) 付社説を御紹介する。


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  西岡議長試案/格差是正は待ったなしだ 

       河北新報 【社説】 2010年12月26日(日)

 「同じ日本人の中に、1票未満の投票権しか持たない『一人前以下の日本人』がいることは不正義の最たるもの」
 楽天の三木谷浩史社長らが発起人として名を連ねる「一人一票実現国民会議」の設立趣意書は、「清き1票」が現状では虚構でしかないことを痛烈に批判している。

 参院の西岡武夫議長が都道府県単位の選挙区を廃止し、比例代表を全国9ブロックに分割する試案をまとめ各会派に提示した。
選挙制度の見直しは党の消長と議員の政治生命に関わるため、抜本改革が先送りされてきた。だが違憲判決が相次ぎ、それも限界だ。
 民主主義の根幹である1票の平等を、これ以上国会の怠慢で損ねるようなことがあってはならない。
 まずは「良識の府」とされる参院から動きだそう。各党は大局的見地に立って、早急に合意案を取りまとめてほしい。

 試案によると、定数は現行の242を維持し削減も検討する。現行の参院選と同様に、ブロックの比例代表では政党名か個人名で投票する「非拘束名簿式」を採用。3年ごとに半数ずつ改選する。東北の定数は18。各党内で個人名投票が多い順に当選者が決まる。

 7月の参院選では「1票の格差」は最大5倍あったが、試案が実施されると、1.15倍に縮小する。

 参院で1票の格差が構造化したのは都道府県を前提とした選挙区を設定しているため。どんなに人口が少ない県でも定数2が割り振られ、結果的に人口増加が続く都市部に不利な状況が放置されてきた。

 今年の参院選をめぐる定数訴訟では、東京、仙台高裁などで「違憲」または「違憲状態」だとする判断が相次いでいる。
 このうち、広島高裁岡山支部の判決は 「人口の少ない県では隣接県やその一部を合区したり、定数配分を奇数にし改選を6年に1回にしたりすれば大幅な是正ができる」 と具体策にまで踏み込んだ。

 西岡試案は「合区」の範囲を広く取った上で、死票が少ない比例制を導入したのがみそだ。存在感を発揮したい中小政党は歓迎している。
 もちろん、心配な点もある。選挙区が広くなるため、選挙資金を含めた候補者の負担が重くなりそうだ。
 無所属候補を排除すると、参院から個性が失われてしまいかねない。

 二大政党化が進む衆院とは対照的に多党化に向かうから、いわゆる「ねじれ国会」が出現しやすくなる。もっとも、この点は参院の独自性という観点から是認されるべきだとの主張も当然成り立つ。二院制の在り方まで踏み込んだ議論が必要だ。

 現在、有権者の少ない選挙区から選出されている議員には異論もくすぶる。東北ブロックなら、大票田の宮城県に足場を置く候補者に有利に働くからだ。

 ただ、西岡試案は1票の格差を限りなく1倍に近づけるという一点で、十分たたき台になり得る。次期参院選まで、時間はあまりない。「半人前」の民主主義からそろそろ卒業しよう。

          2010年12月26日日曜日 

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