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村上春樹氏「エルサレム賞」受賞スピーチでイスラエルの「ガザ攻撃」を批判

 
 イスラエルの文学賞である「エルサレム賞」に選ばれた作家の村上春樹さんが、「受賞を辞退して欲しい」というファンの声にも熟慮を払った上で、イスラエルに出向いて受賞を受け入れた。

 その受賞スピーチは約15分間に亘って英語で行われたと言う。
その中で、村上氏は、
【「授賞式に出席することがイスラエルを支持する印象を与えかねない」と熟慮した末、「欠席して何も言わないより話すことを選んだ」と明らかにし「メッセージを伝えることを許してほしい」】
 と語ったと報道されている。

そして、直接的な表現は避けながらも、「圧倒的な軍事力を使う(イスラエルの)政策」を批判するメッセージを伝えた。

授賞式に参列した約7百名の関係者が、スタンディングでの熱烈な拍手によって、村上氏の発言を讃えたという。

また、朝日新聞の報道によると、翌日のイスラエルの主要紙で、村上氏のイスラエル批判メッセージを批判した記事は無かったそうだ。

こういう場を活用して自らの意志を表明するのは作家としての矜持だと思う。
これが、世界中に配信された訳であり、エルサレムに行かずに沈黙を守っているよりは効果的であり、良かったと私は思う。

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以下、「河北新報」記事の引用 (写真も)

 村上氏、イスラエル授賞式で講演
   「制度が組織的に人を殺す」


   
    「エルサレム賞」授賞式で講演する
     作家の村上春樹さん=エルサレム(共同)

 【エルサレム16日共同=長谷川健司】
 作家の村上春樹さん(60)が15日夜、イスラエルの文学賞「エルサレム賞」の授賞式で記念講演し、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃に言及した上で「わたしたちを守るはずの制度が組織的に人を殺すことがある」と述べ、一人一人の力で国家や組織の暴走を防ぐよう訴えた。

 村上さんは、エルサレムで開かれた授賞式に出席することが「圧倒的な軍事力を使う(イスラエルの)政策を支持する印象を与えかねない」と熟慮した末、「欠席して何も言わないより話すことを選んだ」と明らかにし「メッセージを伝えることを許してほしい」と切り出した。

 村上さんは、小説を書く時「高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵」を常に心に留めており、「わたしは常に卵の側に立つ」と表明。

 壁とは「制度」の例えだと説明し「制度は自己増殖してわたしたちを殺すようになったり、わたしたちに他人を冷酷かつ効果的、組織的に殺させる」と警告した。

 これに対し、「卵」は壊れやすい殻に包まれたような個々人の精神を意味するとし、個性を大切にすることで「制度がわたしたちを利用するのを許してはならない」と語った。

 講演は英語で約15分間行われ、約700人の聴衆が大きな拍手を送った。

  河北新報 2009年02月16日月曜日
  ソースは共同通信だが、共同通信のWebニュースより詳しい

        河北新報


続いて朝日新聞記事(当然重複していますが、過去の受賞者に触れた情報もあります)

 村上春樹さん、
  エルサレム賞記念講演でガザ攻撃を批判

         asahi.com 2009年2月16日8時27分

 【エルサレム=平田篤央】
 イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞が15日、作家の村上春樹さん(60)に贈られた。エルサレムで開かれた授賞式の記念講演で、村上さんはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に触れ、人間を壊れやすい卵に例えたうえで「私は卵の側に立つ」と述べ、軍事力に訴えるやり方を批判した。

 ガザ攻撃では1300人以上が死亡し、大半が一般市民で、子どもや女性も多かった。このため日本国内で市民団体などが「イスラエルの政策を擁護することになる」として賞の返上を求めていた。

 村上さんは、授賞式への出席について迷ったと述べ、エルサレムに来たのは「メッセージを伝えるためだ」と説明。体制を壁に、個人を卵に例えて、「高い壁に挟まれ、壁にぶつかって壊れる卵」を思い浮かべた時、「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」と強調した。

 また「壁は私たちを守ってくれると思われるが、私たちを殺し、また他人を冷淡に効率よく殺す理由にもなる」と述べた。イスラエルが進めるパレスチナとの分離壁の建設を意識した発言とみられる。

 村上さんの「海辺のカフカ」「ノルウェイの森」など複数の作品はヘブライ語に翻訳され、イスラエルでもベストセラーになった。

 エルサレム賞は63年に始まり、「社会における個人の自由」に貢献した文学者に隔年で贈られる。受賞者には、英国の哲学者バートランド・ラッセル、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘス、チェコの作家ミラン・クンデラ各氏ら、著名な名前が並ぶ。欧米言語以外の作家の受賞は初めて。

 ただ中東紛争のただ中にある国の文学賞だけに、政治的論争と無縁ではない。01年には記念講演でスーザン・ソンタグ氏が、03年の受賞者アーサー・ミラー氏は授賞式に出席する代わりにビデオスピーチで、それぞれイスラエルのパレスチナ政策を批判した。 

      朝日新聞

村上春樹さんに「エルサレム賞」=スピーチでガザ侵攻を批判(時事通信) - goo ニュース

エルサレム賞の村上春樹さん「ここに来ること選んだ」(読売新聞) - goo ニュース

村上春樹さんの講演 イスラエルに批判的報道なし(朝日新聞) - goo ニュース
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