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【戦後70周年安倍総理談話】 閣議決定後政府公式文書として発表も大方不評!

2015年8月14日(金)

  【戦後70年 安倍首相談話】 なるものが、

  閣議決定を経た 政府公式文書 として発表されました。

 「報道ステーション」では、閣議にかける前に米国政府に英語版を報告し、

内諾を得るという米国従属の卑屈な姿勢が紹介されました。

【PM Abe's statement on the 70th anniversary of WWII's end】
 第2次世界大戦終結70年記念日にあたっての安倍総理の声明(毎日)


 だから英語版は、日本語版と同時に発表できた訳です。

 寧ろ中国語版、韓国語版なども先に作成して、米国に照会などせずに

同時に発表するべきであったと、私は思います。

 長崎平和宣言が、発表と同時に英語版・中国語版・韓国語版も含む

11ヶ国語でWebサイトにUPされていたのとは対照的です!

 <その内容ですが・・・>

 安倍総理としては、大幅に譲歩したつもりで、いわゆる『謝罪キーワード四語』 を

引用形式の過去形で取り込み、日本国憲法第9条の一節をアレンジした一文

【事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する
 手段としては、もう二度と用いてはならない。】

 まで入れたのですが、民放のニュースショーでの評判は悪かったようです。

 【報道ステーション】 【NEWS23】 などでは、

主体性が無い。村山談話などを受けた形で過去形である。

村山談話が「私は」と主語を明確にしていたのとは異なり、主語も目的語も無く、
誰が誰に謝罪するのかが曖昧である。

「植民地主義で侵略していたのは日本だけではない」との主張が前面に出ている。

など【報道ステーション】での保阪正康さんさえ「安倍談話」に批判的な論調でした! 

  それもそのはず。 NHKでは、その部分を紹介しなかったのですが、

  談話の冒頭が、安倍総理の時代錯誤の認識を表現している。(こんな感じ)

 終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。

 百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。

 世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。

 当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。 国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。 


  幾ら過去の総理のお詫びを引用して他人の口を借りて謝罪しても

  談話の冒頭がこれでは、

  何も反省していないことを世界に宣言したようなもの!

  この一節は『大東亜戦争』と称して当時の政府・大本営が主張した

  「欧米帝国主義の植民地支配からアジアを解放する『大東亜戦争』」 
  の脈絡と同じ!

  こんな文面を冒頭に持ってくるとは、まさにこれが安倍総理の真意であろう!

  祖父・岸信介が推進してきた『大東亜』政策をもう一度再現しようとしているらしい!

     ***************

 各局のニュースでは、早速街中の反応を紹介していたが、時間的な経緯を見れば

街頭インタビューに答えていた人々が、「談話全文」を読んでいたはずが無く、

おそらく、インタビューする側が、キーポイントを紹介して回答をもとめたに違いない。

 したがって、これら街頭の反応は談話を読んだ自らの意思表示とは思われない。

 明日から出てくるであろう反応のほうがリアルな意思表示になるだろう!

     *****************

 一方 【NEWS23】 では、若者たち14人のディスカッションによる

 【私たちの戦後70年談話】 が紹介されました。

感動しました!

これと比べると安倍談話の何と薄っぺらいことか?

話を聞いていると、沖縄をはじめ、現地調査や聴きとりなど膨大なフィールドワークも行ってきて、議論の中で、それぞれの参加者が言いたかったことを大幅に割愛して合意を図ってきたとのこと。

そういう表現されなかった部分も議論を通じて、この談話の力強さの裏付けとなっていると思います。 



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